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ピープルデザイン (PEOPLE DESIGN)とは、有限会社フジヤマストア/ネクスタイド・エヴォリューション代表、特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所理事長の須藤シンジが提唱する概念。 == 概説 == 本概念と似たデザイン概念の呼称として、「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」があるが、これらは障害者向けの機能性を重んじることで、ファッション性を犠牲にする場合がある。ピープルデザインはファッション性を重視し、同時に機能性を兼ね備えているデザインの事を言う〔亀井肇「ピープル・デザイン(ぴーぷるでざいん)」『Yahoo辞書』2010年6月4日を参照〕。 また、マイノリティと言われる人々との共生を促す「ダイバーシティ」の実現を最終目的とし、少数者の目線で存在する様々な課題を、人々の行動の力で解決するという「行為・行動を発動するためのデザイン」とも定義されている〔「マイノリティがあたりまえに混ざり合う社会へ 〜ピープル・デザインという発想」『Think Diary vol.63』2013年3月29日、「『ファッション』は障害を越える」『コトノネ vol.7』2013年8月22日などを参照〕。 提唱者である須藤シンジの実子が、障害を抱えている事をきっかけに、2002年から障害のある人とない人が自然に混ざりあった社会を創る為の啓蒙活動を展開している中で、商品だけでなく行動やサービスにもこの言葉を使用。〔「関係を生むデザイン」『広告』2011年1月号、博報堂、「社会と自分を幸せにする商品」『ソトコト』2011年1月号、木楽舎などを参照〕。新たなマーケティングのキーワード〔武田敏英「ピープルデザイン 人の輪生む新市場」『日経MJ』2010年4月14日、TOSHIHIDE TAKEDA「Accessible fashion no oxymoron」『日経ウィークリー』2010年5月10日などを参照〕として新聞、雑誌、Yahoo辞書等に取り上げられ、オランダTU Delft/デルフト工科大学の2012年MBA下期マスター取得コースにて、ピープルデザインをテーマにした授業がスタートするなど、国内外の教育関連機関からも注目が高まった。〔「広がるピープルデザイン"ハンディは可能性"」『繊研新聞』2012年2月17日を参照〕 その後、この概念は街づくりのテーマとして使用され始め、提唱者の須藤シンジが代表理事を務める、特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所は、2013年度から渋谷区を媒体と捉え、地域の価値向上の為の施策を行政連動で展開し始めた。イベントによるプロモーション活動の場には、知的障害を主とする福祉施設利用者の職業体験の要素が強化され、渋谷区内商店会と連動した地域活性化施策等もスタート。渋谷区のシビックプライドやシティキャピタルの向上を目指し、渋谷区役所主催の区民向け講演や、区役所職員研修などにもこの概念が導入されている。〔「みんなが混ざり合う社会を目指して -前編」2013年9月1日、『インタビューマガジンWAVE』を参照〕 渋谷区に引き続き、2014年7月15日に、神奈川県川崎市と特定非営利活動法人ピープルデザイン研究所が、 ピープルデザインの考え方を活用し、多様な人々が混ざり合い、賑わいのあるダイバーシティ(多様性)のまちづくりを目指し、包括的に連携・協力した取組みを推進するため、対NPOとしては初となる協定を締結。この協定に基づき、2020年東京オリンピック・パラリンピック、 2024年市制100周年を見据えた取組を推進していくと発表した。〔「川崎市とピープルデザインがまちづくりで包括協定」『ケンプラッツ』 2014年7月18日、日経BPなどを参照〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピープル・デザイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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